天草下島は、天草諸島のひとつです。島のまん中にある行人岳(標高483m)で私たちがオリーブ栽培をはじめたのは、2010年のことでした。多くの有効成分を含むオリーブは、古くから平和の象徴やしあわせを呼ぶ木としても知られています。オリーブは私たちにとって、島の未来を担う樹木なのです。
大学進学のため上京し、エンジニアとして働いていた私が帰郷したのは、父が突然はじめたオリーブ園を受け継ぐためでした。初めての農業で戸惑うことの連続でしたが、さまざまな試行錯誤を続け、今やこの森で働く時間はかけがえのないものになりました。不器用ながらもまっすぐに、この地で根をはっていこうと思います。
実のなる枝の見極め方、風通しや日当たりを確保するための剪定方法。天候や病気、害虫による被害を最小限に防ぐ方法など、すこやかなオリーブを育てるための工夫はたくさんあります。なかでも一番大切なのは、オリーブの樹が出すサインを見逃さず、迅速に手入れをすることです。オリーブの樹との対話は、毎日つづきます。
天草の大自然が育むオリーブは、実だけではなく葉にも多くの栄養素を含みます。ポリフェノールの一種で、抗酸化成分や抗菌にいい成分として知られるオレウロペインもそのひとつ。古代ヨーロッパでハーブや薬草として親しまれてきたオリーブ葉の有用成分に着目し、生まれたのが、AMAKUSANTAのオリーブリーフティです。
アマクサンタ
天草市河浦町﨑津515-1(﨑津教会そば)☎090-4205-3946
営/10:00〜16:00(来店時は要事前予約) 不定休